興奮レベルMAXになって泣き暴れる次女に、何もできずただ収まるのを待つしかありませんでした。
しばらくすると魂が抜けたように放心する次女・・・。
我に返った時には落ち着いていました。そして、浴衣もなんとか着てくれました。
次女はこういうことが度々あり、いったん癇癪(かんしゃく)がひどくなると手がつけられなくなります。
例えるなら、捕らえられて檻に入れられた野生動物みたいな・・・。
とにかく気が狂ったみたいにのたうちまわって、その間はなだめようが怒ろうが全く耳に入らない。
どうも、興奮しすぎると自分でも何がなんだかわからなくなっている様子でした。
こういう症状はうちの子供では次女だけだったのですが、興奮しすぎると自分でも制御が効かなくなる、というのはなんとなく感じていました。
しかしさらに痙攣まで起こしてしまう、「泣き入り引きつけ(憤怒けいれん)」の症状を持つ乳幼児も全体の5%ほどいるようです。
怒って暴れたと思ったら急にバタッと倒れて痙攣までしたら・・・親は慌てますよねー!
ほんとに、ひと昔前だったら「悪霊がついている」とかいって祈祷させていたのかもしれません。
その原因は、未熟な脳!
しかし幼児の脳はまだ未熟で、興奮しすぎるのを制御することができないんです。
(その子供の性格・体質なども関係します)
激しく泣いている乳幼児が突然無呼吸になり、血の気がなくなり手足をけいれんさせるのが「青色失神(チアノーゼ型)」、
ほとんど泣かずに一時的に心拍が止まってけいれんが起きたり、意識を失ったりするのを「白色失神(蒼白型)」とよばれています。
これも未熟な脳が異常に作用してしまうことが原因ですが、だいたい1分以内で自然におさまるようです。
(しかし、けいれんが長く続いたり、息ができない状態が続くときは救急車を呼んだ方がいいそうです。)
この次女の件で、
子供は大人とは違う!すべてが未熟なんだ・・・。
とつくづく実感しました。
それで思い出したのですが、昔大人気だったポケモンのアニメを見ていた子供達が、光の激しい点滅の刺激で約700人が吐き気や頭痛、けいれんを起こして130人以上が入院した出来事です。
これは「光過敏性発作」という症状で、大人でもなる人もいるのですが、脳が発育途中にある子供に起こりやすかったのです。
この出来事は「ポケモンショック」と呼ばれ、その後からアニメの映像表現がだいぶ規制されました。
今じゃアニメで定番になっている「テレビを見るときは、部屋を明るくして離れて見てね」という決まり文句は、この後から始まったのですごく印象的でした。
一時期は「どんな子供になるの?」と本気で心配した次女でしたが、3歳くらいになると徐々に落ち着いてきました。
友達と揉め事を起こすこともなく、責任感が強くて周りから頼られています。
今、そういう症状を持っているお子さんでも、将来も激しくて神経質になるとは限らないですよ!
ただ、「イヤイヤ」からこのように本人でも制御できない状態になることがあります。
対策は調べればネットでも色々書いてありますが、結局成長とともに治るので「言い聞かせよう」とか思って焦ったりしないでも大丈夫だと思います。
うちの場合は、そういう癇癪状態の時は、ただ収まるのを待つしかありませんでした。
そして下手に刺激しないで、かえってそのままにしておく方が良かったと思います。
今はテレビは色々規制されていますが、Youtubeなどの動画は規制がないので、勝手にグロテスクな動画を見ていないか、気をつけないとですね。