秋のドラマも中盤に入って盛り上がってきましたね。
今期は配役などどの局も力を入れている感じがして、私もかなりたくさんのドラマを見始めました。
その中でどんどん面白くなってきたのが、土曜日の深夜ドラマ(フジテレビ)「結婚相手は抽選で」です。
簡単なあらすじ(〜5話まで)
少子高齢化の歯止めがきかなくなった日本で、政府が苦肉の法案を通してしまった。
それは25〜39歳の未婚の男女を対象にした「抽選見合い結婚法」。
最初に提示しておいた条件(一つだけ設定できる)意外の理由で3回断ると、「テロ対策活動後方支援隊」に2年間も従事しないといけないのだ。
26歳の宮坂龍彦(野村周平)はアニメオタクでシステムエンジニアとして働いているのだが、人間不信から極度の潔癖性を発症している。
しかし彼自身は抽選見合い法案には不安と期待を同時に持っていた。
過去のトラウマから極度の潔癖性になってしまった龍彦だが、心の底には人と寄り添って生きていきたいという望みを持っていて、そんな内面をブログに書いている。
そんな龍彦がお見合いを通して、潔癖性やアニオタを気持ち悪がられて断られ傷ついたりしながらも、色々な人の悩みに気づき、法案に対しての反発を強めていく。
この話ではオタクで潔癖性の龍彦が主人公なんですけど、大谷亮平さん演じる広告代理店勤務のイケメン銀林嵐望(らんぼう)や、その嵐望に振られた、お金持ちで美人の冬村奈々(高梨臨)も強制お見合いに参加します。
嵐望と付き合っていた奈々は、嵐望との結婚を望んでいたのですが、嵐望に「君には母性が感じられない」と言われ振られてしまいます。
しかし奈々は6歳の時に、母親が死んでしまっていたのです。
そのため「母性」がよくわからず・・・嵐望の言葉に傷つきます。
一見選び放題に見える奈々の孤独。
しかし後がない状態でのお見合い相手はなんと龍彦!
「理想のお嫁さん」に選ばれそうな看護師の鈴掛好美(佐津川愛美)ですが、実は子離れできない母親の過干渉に悩まされています。
お見合いで出会った嵐望に交際を申し込まれ、付き合い出します。
しかし、次回の予告ではお母さんに反対される様子・・・。
強制お見合いの良い点
このドラマは、強制お見合いの問題点が話のベースになっていくんですけど、実は悪い点ばかりじゃないんですよね。
強制お見合いでなければ、出会うはずのなかった相手。
人って0.5秒で好きか嫌いか判断するんですって。
そうなると、自由恋愛においてはルックスや雰囲気が良い人が圧倒的に有利ですよね。
でも強制お見合いで、本来だったらあまりチャンスがない人にも平等に機会が設けられます。
昔は結婚式の日に相手に初めて会った、という人も多々いたそうですが、それでもうまくいった人も事実たくさんいるにはいますからね・・・。
強制お見合いの悪い点
このドラマでは龍彦が「結婚は諦め仕事に人生をかけてきた女性」や「病気がもとで子供が産めないことを悩む女性」「LGBT(性同一性障害を含む体と心の性が一致しない人)」などの悩みを持つ人に出会います。
色々な悩みを抱えながらも、自分の中で折り合いをつけながら結婚はしないと決めて社会の中で生きていているのに、そういった努力も傷も一切顧みられない一方的な法案。
まあ現実的にこんな法案が現代通ることはないでしょうが、一昔前はそれと近いことがほぼ当たり前にあったのだと思うと、人知れず泣いていた人もたくさんいたんだろうな・・・。
「韓国籍でお見合いからはじかれている」という訴えもありましたが、リアルですよね。
「一つだけ設定できる条件」・・・自分なら?
この強制お見合いでは「一つだけ設定できる条件」があるんです。
たとえば「お酒を飲まない人」「専業主婦になってくれる人」「共働き希望」などの条件に合わないなら、断っても断り回数にカウントされません。
「優しい人」みたいな曖昧な基準だと「条件」として認められないんですよね。
とはいえ、そんな風に一言で言える条件て、実はそこまで重要な条件じゃないような気もしますね〜。
(家の存続がかかっているから婿養子に来てくれる人、などの条件もあるかもしれないですが)
・・・私ならどういう条件をつけるかな、と考えてみました。
「信頼感を持てる人」かなと思いましたが、これもけっこう曖昧ですよね。
もしあなたならどんな条件をつけますか?
で、あらためて「結婚」について考えた
結婚て、相手との相性によって1+1=2だけではなくー(マイナス)になったり、何倍にもなったり。
誰だって欠けている部分があるわけで、そこを補えあえるのか・・・。
そう考えると、人との相性も不思議ですよね。
今の世の中、家事もオートマティックにある程度できるし、食事も作らなくてもいくらでも選択肢あるし、余暇も過ごし方はたくさんある。
だからこそ、どちらかがー(マイナス)になるような結婚生活を続ける意味はますますなくなっています。
とはいえ・・・
樹木希林さんは夫の内田裕也さんにいくら離婚を迫られても絶対に離婚せず、はたから見たら「いったいなんで?」と疑問でしたが、意地とかではなく、希林さんの中に「家族として絶対に別れない」という信念みたいなものを感じました。
「世間体」や「経済的なこと」で結婚という形だけを保つのは悲しいけど、やっぱり夫婦って色々な形があるんだなと思います。
昔みたいに結婚して子供を作るのが当たり前、というわけではなくなった今、「結婚する意味」も千差万別。
趣味が合う、とか価値観が合うのは結婚する理想の相手と言われがちですが、自分に足りないものを持っている、価値観や考えが違ってもお互いが尊重し合える相手の方が、長い人生を一緒に歩んでいくのに視野が広がったり助け合えたりするかも?なんて思ったり。
まあ私もまだまだ先が長いですが・・・。
とにかく、このドラマの展開が気になります。
興味が湧いた人は、今夜(土曜日)23時40分から24時35分、フジテレビで放送中です。
原作もあります。↓