前回↓に続き、「夫婦の価値観の違い」の番外編として、私の生い立ちについて描きました。
というのも「夫から、人の話を聞くのが苦手なこと」を指摘され、あらためて考えているうちに、自分の育ってきた環境も今の自分のコミュニケーションの取り方に少なからず影響している、と思ったからです。
私の母は、とても感情が豊かでピュアな人・・・それと同時に感情の起伏が激しい人でした。
楽しい時はいいんですが、何かのきっかけで突然怒り、そうすると過去の怒りまで解凍されて大爆発することが多々ありました。
性格は違うけど、怒ると母と負けず劣らずの感情大爆発の1番上の姉、そして陽気だけど導火線が短くワガママな義父、この3人が揃うと「魔のトライアングル」と言いたくなるくらい、揉め事が多かったのです。
姉達は18歳で家を出ましたが、それまでの間も、そして出た後は家に戻った時などに、本当に色々なバトルがありました。
小さい時、働きづめだった母を尊敬していた私は「母がかわいそう」と完全に母の味方だったんですが、姉達が出て行き、母の聞き役や感情のぶつけられる場面が多くなっていくと、少しづつ母への思いが変わって行きました。
さっきまで笑いあっていたのに、そこから何かのきっかけで繰り広げられる大げんか。
ケンカも色々あると思うんですが、感情的に怒りをぶつけあうだけで、お互い歩み寄りとか、冷静に話し合って改善しようという方向にはならず、同じことの繰り返し・・・。
結局お互いが相手の言い分や気持ちを考えないため、争いのたびに傷を深くしあって、距離がどんどんできていくんですよね。
そんな感情的な揉め事の多い環境で育った私は、逆に感情を出すのが苦手になりました。
子供の頃から今まで、ずっと無表情(怒っているようにみえるらしい)に見られます。
第一印象が重要なママ友やPTAの集まりではとっつきにくい印象を持たれてますね・・。
「感情的になった相手に、つられて感情的に接すると大炎上する」
ということを、我が家の状況から学習したのですが、それは意外にも子供達の「イヤイヤ期」の時に役にたった気がします。
言うことを聞かなかったり、ダメということをしたり・・・
こちらも怒りをぶちまけそうになった時にも、
「実は眠いとかお腹空いてる?」と思うとやっぱりそこが原因だったり、そうでなくても真正面から怒らず、気をそらしたり気分を変えたりでやりすごしていました。(なす術がない時もありましたが・・・)
たまに感情を抑えられない時もありますが、自分がどういう状態なのか、ということは自覚するようにしています。
無自覚だとどんどんエスカレートしていくし、家庭の中である意味「強者」の立場である親は、子供から正当なことを訴えられても、聞く耳をもってもらえないというジレンマがあったりするんです。
とはいえダンナ相手には、たまにブチ切れたりもします。笑
母のように感情的にならないように・・と注意はしているものの、やっぱり似た部分を自分の中で感じることがあって、我ながら怖いんですよね・・・。
さて、母や私自身の家族に対してはまだまだ色々あるのですが、番外編はこのへんにして、次回から「夫婦間の価値観のずれ」に戻ります。
夫婦の価値観の違いシリーズ