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公約以前に、杉花粉症は保険診療での根本治療法がありますよ。

公約以前に、杉花粉症は保険診療での根本治療法がありますよ。

「希望の党」の掲げた12の公約の中に「花粉症ゼロ」が入っていて、かなり話題になっていました。

 

一くくりに「花粉症」と言っても、1年中色々な種類の花粉が飛んでいるので、それを全部なくすのはおそらく不可能。

小池さんがどういう方法でなくす、と言っているのかはわからないのですが、今や日本で1番多い花粉症はスギなので、まずそこに焦点を当てるとして・・・。

今植わっている杉を、花粉の少ない品種と植え替えるなどの整備が現実的かと思われます。

でも日本中に杉は何万本?切れば良いってものでもないと思うので(土砂災害などを防ぐために)ある程度安全性を持ちながらだと、相当な費用をかけてもいつまでかかるかはわからないですよね。

とはいえ、アレルギーの根本治療はなかなか難しい・・・。

でも実は以前から、「アレルゲン免疫療法」という治療法があるんです。

「アレルゲン免疫療法」とは

簡単にいうと、アレルギー反応を起こすアレルゲン物質を体内に定期的に摂取させることによって体を慣らし、アレルギーを起こさなくさせるという療法です。

今までは皮下注射でアレルゲンを入れていく「皮下免疫療法」が主でしたが、2014年から杉の「舌下免疫療法」が、その翌年に「ダニアレルギー」も保険適用されるようになりました。

杉花粉の治療薬は液体の「シダトレン」が最初でしたが、2018年から承認された錠剤タイプの「シダキュア」がメインになっています。

シダトレン↓

シダキュア↓

〈 条件 〉

1、アレルギー検査で、陽性の反応が出ていること

2、妊娠中や近々妊娠希望、思い心臓病・喘息などの闘病中ではないこと。

3、杉の場合、花粉が飛んでいない季節に始めること(6月〜12月中)


〈 スケジュール 〉

1、アレルギー検査をしていない場合は検査を受ける。

簡単な検査なら20分ほどでできる。
色々な種類のアレルギーを調べる検査だと、結果がでるまで10日ほどかかる。

2、血液検査の結果で陽性だったら舌下治療を開始できる。

最初は処方された治療薬を病院で開始する。
薬剤を舌下に置き、1分間そのままの状態にしてから飲み込む。
30分ほどアナフィラキシーなどの異常がでないか様子を見る。

3、1週間続け、異常がなければ、さらにアレルゲン含有量を増やした薬剤に変える。

4、治療薬がなくなる前に病院へ行き診察をうけ、異常がなければまた2週間分処方される。

5、2週間以内にまた診察へ行く。異常がなければ診察は1ヶ月ごとで良くなる。

治療は3〜5年間続けるのを推奨。

〈 効果 〉

完全に症状がなくなる・・・20%

とても改善した・・・30%

改善した・・・30%

変わらなかった・・・20%

こんなに長く続けても、まったく改善しない人も五人に一人はいるのはちょっと残念ですよね。

でも8割が改善するのですから、効果的な療法だと思います。

薬をまったく使わなくなるわけじゃないかもしれませんが、苦しみはだいぶ緩和されるでしょう。

ただ、まだ取り扱いのある病院はそんなに多くはないようなので、そこが問題ですね。

そして、我が家も家族で「舌下療法」を始めました。

私と長女は「ダニ・ハウスダスト」アレルギー、旦那と次女は「杉」アレルギーです。

この投稿から2年以上舌下療法を続けた、今の症状はこちら↓

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