先日ラジオを聞いていたら、お笑い芸人マシンガンズの滝沢秀一さんが書いたコミックエッセイが出版された話をしていました。
奥さんが妊娠したことをきっかけにお金を稼ぐため、ゴミ収集の仕事を始めた滝沢さんが、ゴミ収集を通して気づいたことやリアルな体験を書いたら、とにかく大好評で、一時期は品切れになったみたいです。
それを聞いて読んでみたくなったので、さっそく購入しました。
ゴミはプライバシー垂れ流し
ゴミ収集の時のエピソードがたくさん書いてあるのですが、印象に残ったのは「無防備すぎるゴミ」。
いかに人が無頓着に個人情報のかたまりを捨てているかということが書いてありました。
請求書、DM、レシート・・・
もしストーカーがいたらその人のプライバシーが簡単に割り出されると・・・。
実は私、リアルに聞いたことあるんです。
一人暮らしの女性が出したゴミが、なぜか住んでいないアパートに放置されていました。
通報を受けたが警察官が調べると、そのゴミ袋は一度開けられた形跡がありました。
中には給料明細が入っていて、そこから持ち主の女性に連絡をとると、そんな場所に出した覚えはないと・・・。
誰かがゴミを盗んで、中のゴミを物色していたんです。
ゾーッとしますよね。
ちなみに滝沢さんはゴミ収集を始めてすぐにシュレッダーを買ったらしいですよ。
他にも「金持ち街のゴミとそうでない地区のゴミ」の違いも興味深いです。
お金持ちは自分への投資に関心があるので健康器具などが出ているけど、そうでない地区(というか貧困地区?)はギャンブル・嗜好品関連のゴミが多いということです。
またこれはラジオでも言っていたんですが、高級住宅街から山盛りのえのきバターが出されていたこともあったそうです。
なぜこんなに大量のえのきバターが?
と思いながら理由はわからなかったようですが・・・確かに気になる!
収集作業員の大変な話
「時間前に出していたのに回収されていなかった」という嘘のクレームや、缶を回収してほしいというおばちゃんに「可燃ゴミの回収だからできません」と断ったら執念深く追いかけ続けられた、など作業以外でも面倒なことがあるらしい。
しかもゴミ収集ってかなり体力を使うようで・・・
猛暑の中、収集所から次の収集所まで走って熱中症になりかけたり、臭いも強烈だろうし、本当に大変ですよね。
でもこの本を読んで、ゴミは「人が集めている」ことをあらためて考えましたね。
あとこれは気をつけようと思ったのは、油のついたピザの箱は「燃えるゴミ」なんですって!
そんなに汚れていなければいいか、と古紙に出していました。
日本人が1年間にゴミを出す量は世界一?
安いものが溢れている日本。買ってすぐ捨てる習慣。そして過剰包装。
賞味期限で大量に廃棄される食品・・・
東京の埋立地はあと50年しかもたないと。
それで思い出したことがありました。
昔住んでいた近所の河原でたまにバーベキューしていたんですが、他のバーベキューしている若者たちが、河原に安いバーベキュー道具を放置して帰ってしまって、その河原は結局バーベキュー禁止になってしまいました。
道具も100円ショップで売っているので、持って帰るとなると重いし洗うのも面倒だし・・・
で、置いていってしまう。
安くてなんでもすぐ手に入るのは便利な反面、こういう行動も引き起こしがちなのかも(まあモラルの問題が大きいですが)。
この前テレビを見ていたら、新大久保で「チーズドッグ」が流行っていて、そのゴミがあっちこっちに捨ててありました。
「日本人はきちんとしている」という噂を信じている外国人はこの光景見たら驚きでしょうね!
そういえば富士山もゴミが多くて世界遺産登録がだいぶ遅くなりましたよね・・・。
我が家は家族が多いのでゴミも出るのですが、「もったいない精神」で着なくなった服は必要な人にあげたり売ったり、汚れのあるものは切って油を吸わせてから捨てるようにしています。
紙ごみや牛乳パックやペットボトル、発泡トレーは洗ってからリサイクルへ。
まあ正直、面倒ですが・・・でもこれでだいぶゴミ減るんですよね。
リサイクル精神もですが、ゴミ袋も有料なので、やらざるをえないのも本音です。
そういえば利用しているスーパーでビニール袋が有料化されたのもあって、買い物にはマイバッグも持参しています。
今までの日本ではとにかく物を生産して人に買わせるのが商売の基本でしたが、「断捨離」ブームで余計な物を購入しない人も多くなったことだし、「安価で大量に売る」モデルは徐々に変わっていくのでは?とも思います。
学校で作る工作も、もう少し処分する時のことを考えて材料を選んだら良いのになぁ。
興味もった人はぜひ読んでみてくださいね。
シュレッダー欲しくなるかもしれません。笑
ゴミの処分について書いた投稿