魔夜峰央さん原作の「翔んで埼玉」がとうとうテレビで放送されます。
公開された時に気になっていたんですが、映画館まではな〜と思っていたので、嬉しい!
実は以前原作本を読んでいたんですが・・・
最初に映画化されるって知った時には、「え、あれって映画にするほど内容あったっけ?」(失礼)と思いました。
そしてもう1度読んだのですが、よく読んでみるとけっこう深いかも(?)!
(ここで使用したイラストはすべて、漫画を真似ながら少しアレンジして描いています)
あらすじ
東京では、埼玉県人に対する差別がひどかった。
埼玉県人が東京に入るときは通行手形が必要で、しかも自由に歩くことはできず、東京人専用エリアで埼玉県人とわかってしまうと、武装したガードマンによって埼玉に強制送還されるのだった。
しかしその東京でも名門の白鵬堂学院に転校してきた麻実 麗(男)。
アメリカに留学していた麻実だったが、実はその前はずっと埼玉に住んでいた生粋の埼玉人!
白鵬堂学院の理事長の息子、白鵬堂百美はその麻実にひかれていく。
埼玉差別をなくすために立ち上がった麻実と運命をともにするのだった・・・。
実は原作本ではここで終わっています。
(他にも「時の流れに」「やおい君の日常的でない生活」の2作が収録されています。)
・・・この内容、どうやって映画化?と思ったんですが、どうやら映画ではその後の話が続いているんですね。
じゃないとさすがに映画作るの、ムリだよね・・・。笑
単純だけど根深い?出身地差別
この漫画を読んでいると埼玉県人に対する差別がひどすぎてひどすぎて・・・笑ってしまいます。
- 白鵬堂学院で、埼玉出身の生徒は、掘ったて小屋のような教室
- 具合が悪くても埼玉出身の生徒は医務室が使えず「そこらへんの草を食わせていけば治る」と言われる
- 東京の食堂では、東京人と埼玉人はメニューが違う
・・・などなど。
だけど、こんな差別が大真面目にされている世界も実際あるんですよね。
そう考えると怖い。
そして、そこまででないにしろ、出身地差別ってけっこうありませんか?
・・・実は私が小学生の頃、小学校に埼玉から転校生がやってきたんですが、「ダサいたま」って言われてました。
今思うとその小学校も東京の僻地(へきち)・・ド田舎で、むしろ埼玉の大宮や浦和の方がよっぽど大都会!
(子供の頃は田んぼでアメンボやおたまじゃくし取ったりしてました。)
専門学校や就職してからは、
「お前って東京都出身とは言いながらもあの僻地なんでしょ?あそこって東京なの〜?」
とか言われました。
いや、もちろん冗談も入っていましたけど、そう言う人って大概地方出身者なんですよね!
まあ本当の東京人(?)はもう、港区、目黒区、品川区、渋谷区、新宿区、中央区、千代田区(文京・世田谷・大田区の1部分)くらいまでしか東京とは思っていないかもしれませんが・・・。
たかがそこに生まれ育ったというだけで、なぜ人は差別したがるんでしょうね。
しかし私にもそんな気持ちがないとは言えない。
だって世田谷区に住みたい!とか思ってましたからね。笑
埼玉ディスだけじゃない?もっとひどい◯◯県ディス!
この本自体が埼玉をディスっているわけですが(もちろん作者の愛?とシャレをこめてですよ)、本の中で埼玉県人が虐げているのがなんと茨城県人!
その理由は・・・茨城は納豆しか産出できなくて超貧乏だってこと!!
(念のため、シャレですよ)
そんな茨城県人が埼玉に出稼ぎ(!)に行って、埼玉県人に足蹴にされているのです。
生まれも育ちも東京(とはいうものの、東京の僻地出身です)の私にとって「埼玉」は関係ないけど、「茨城」は関係あるんですよねー。
それというのも、ダンナが茨城出身だから・・・。
そういえば出会った当初、「この人ナマってんな〜」と思いましたが、今やダンナも東京の方がよっぽど暮らしている期間が長いんですよね。
それにしても茨城が納豆しかとれないなんてことない!!!
他にも・・・色々ある!!
偕楽園とか水族館とかひたち海浜公園とか・・・
魅力度ランキングで最下位だけど!(いや、ディスっているわけではありませんよ)
(しかし短編の「時の流れに」の中では、東京が地震で壊滅したため、首都が茨城に移転することになっています。)
まあとにかく、ディスりはあくまでもシャレですので、漫画や映画を見て、あらためて埼玉や茨城愛を語り合ってもいいのではと思います。
ちなみに、原作者の魔夜峰央さんはこの本を描いてから横浜に引っ越してしまったので、もうディスれなくなり続編をかけなかったみたいですよ。
ちなみに、茨城はいいとこですよ〜↓