少し時間が経ってしまいましたが、宇多田ヒカルさんのコンサート情報(横浜アリーナ初日)の続きです。
席を見つけ、いよいよ開始の時間になりました。
登場を待ち焦がれる歓声の中、ステージの中央から現れる宇多田ヒカルさん!
最初の曲は「あなた」・・・
一気に会場が引き込まれました!
セットリスト
- あなた
- 道
- travering
- Colors
- Prisoner Of Love
- Kiss & Cry
- SAKURAドロップス
- 光
- ともだち
- Too Proud featuring Jevon
- 誓い
- 真夏の通り雨
- 花束を君に
- Forevermore
- First Love
- 初恋
- Play A Love Song
アンコール(3曲)
前半の進行とMC
4曲めの「Colors」が終わったあとはヒカルさんの挨拶(MC)が入りました。
雨降ってた?悪天候の中きてくれてありがとう。
8年待っていてくれてありがとう。
8年あれば良いことも悪いこともたくさんあったと思うけど、今日はたくさん楽しんでいきましょう。
それを聞いて感慨深くなってしまいました。
・・・そうだよねぇ。
宇多田さんはこの8年の間に母の死、イタリア人の夫との再婚、出産、そして離婚・・・
どれだけ波乱万丈なんでしょうか。
でもそれらを乗り越えて、こうやって歌を送り届けてくれること、そしてそれをたくさんの人に待ち続けられているということはやっぱりすごいなぁ。
宇多田ヒカルさんがラップ?
9曲目の「ともだち」と10曲目の「Too Proud featuring Jevon」はダンサーのタカセフキコさんが曲に合わせてダンスを踊っていたのですが、特に「Too Proud featuring Jevon」での宇多田さんとの絡みはとてもかっこよかったです。
さらに「Too Proud featuring Jevon」は、ラップのセリフを自ら歌っていました!(本来はイギリス出身の若手ラッパーJevonが歌っている)
あまりはっきりと聞き取れなかったんですが「ビートたけし」と「努力したけどダメだった」というようなセリフは耳に残りましたね〜。
「Laughter in the Dark」の意味
- 10曲目が終わった後、突然宇多田さんと又吉さんの対談VTRが流れました。
今回のツアータイトルの意味について話していたんですが、「Laughter in the Dark」とは簡単に言うと「絶望の中の笑い」というようなことだそうです。
宇多田さんが感銘を受けた、アメリカのスタンダップコメディアン。
その人が自身のどん底の境遇(ガンで闘病しているなど)を話すと、すっごく暗くて重い内容なのに笑いが起きる。
暗くても辛くても、絶望のどん底でも笑いはある。いや、そういう時こそ笑おうよ
という意味なんだと受け取りました。
しかし真剣に又吉さんと対談していたのに宇多田さんが突然!
え・・・!?
いや、これこそが絶望の中の笑い?
これはコンサートのお楽しみだと思うので、全ツアーが終わるまでネタバレはやめておきます。
後半の進行
VTRが終わり後半が始まりましたが、宇多田さんが現れたのは前半歌っていたステージではなく、座席中央に設けられたステージ。
前半とは少し変わった衣装で「誓い」「真夏の通り雨」「花束を君に」を歌ったあと、前面のステージに歩いて行きました。
「花束を君に」を生歌で聴けたのはすごく感激でした。
しかしその後まさかのハプニングが!
30代の「First Love」をしっとり歌い上げ、続けて「初恋」を歌っていた宇多田さんが急に止まりました。
ごめんなさ〜い!間違えちゃって・・・
えっ?緊張のせい?(@ @;)
1番の盛り上がりの時に、もう1回歌い直し。会場からは「がんばれ〜」の声援が・・・。
でも「初恋」って歌うの難しそうですよね。
緊張のせいか歌い続けたせいか、また若い頃の歌のキーが高いからなのか、全体的に少し辛そうな時がありました。
でも最後は「Play A Love Song」で明るく締めくくりました。
アンコールと、おすすめしたいグッズ
ヒカルさんが舞台袖に消えた後、アンコールの拍手が起こりました。
そして現れてくれたヒカルさん!
あれ?ヒカルさんが着ているTシャツは・・・コンサートグッズで売っていたT-shirtじゃないですか。
なんでも明るい色だとステージ上では良くなかったらしく、黒にしたそうです。
そこから3曲「俺の彼女」「Automatic」「Goodbye Happiness」を歌ってくれました。
曲が終わり、もし買えるようならあの黒Tシャツを買おうかなと思いましたが、早めに向かったにもかかわらずすでに100人くらい並んでる!
並んでいると帰る時間が遅くなってしまいそうだったので、諦めることにしました。
コンサートグッズはどれもシンプルなので着やすそうですが、黒Tシャツは人気になると思うので、もし買うならコンサートの前に買ったほうが良いかもしれません。
・・・と思っていたら、事前にグッズが公式サイトで(http://laughterinthedark.com/shop/sp/default.asp)予約できるそうで、その場合は並ばずにすぐに受け取れるそうです。
通販もありました!もちろん例の黒Tシャツもありましたよ!
(家に帰ってから気がついて悩みました。・・・でも今回予定外のレインシューズも買ったりしたので、黒Tシャツはやっぱりやめました)
さてその後、人波に揉まれながら出てきたダンナと合流し、家に帰りました。
子供達に「おかえり〜、どうだった?」と聞かれ、「いや〜、良かったよ」とシンプルな返事しかできませんでしたが、本当に貴重な数時間でした。
デビュー曲から今の曲まで幅広いラインナップですっごく満足感のあるコンサートでしたが、「人魚」「パクチーの歌」「残り香」などがなかったのはちょっと残念!
でも時間制約のある中、たくさんの生歌を聴け(しかもレアな間違いまで・・・)、生身の宇多田さんと同じ空間にいられたことはとても貴重な時間でした。
宇多田ヒカルさんの歌を聴いて思ったこと
ヒカルさんの境遇を知っているからだと思いますが、彼女は人とは違う特殊な環境で、多くの孤独感や喪失感を背負ってきた人だと思います。
でも短期間でここまでの色々な別れを経験していないとしても・・・
基本、人は孤独な存在。
親がいても子供がいても恋人、夫婦、友人がいても・・・
皆一人で生まれて、死ぬ時も一人。
生きている間に他者とどういう関係を結べるか、大体の人が悩んだり喜んだりしますが、別々の人間だから思うようにはなかなかならない・・・。
永遠だと思っていても、刻一刻と関係は変わっていく。
でも、楽しい時も悲しい時も、いつでも音楽は変わらず寄り添ってくれる。
色々な人が置かれている環境の中で、音楽によって慰められたり勇気をもらえたりする。
宇多田ヒカルさんが自分自身を掘り下げるような孤独な曲作りをしている姿を写している番組を見ましたが↓
「自分自身」を極限まで掘り下げていくようでいて、独りよがりにならずにたくさんの人の心に響く曲を作っていくのはただただ「すごい」です。
今回、一度は行ってみたいと思っていた宇多田ヒカルさんのコンサートに行けて本当に感無量でした。
そして今年は色々なタイミングが重なり、コンサート&ライブに3回も行ってしまいました。
こんなに行ったのは人生で初めて。笑
これからしばらくは、大人しく家族のために頑張ろうと思います。
宇多田さん「初恋」のアルバムを聴いた感想↓