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母・息子とのやりとりが切なくなった「ももこの宝石物語」

母・息子とのやりとりが切なくなった「ももこの宝石物語」

最近、さくらももこさんのエッセイを読んでいます。

雑誌non-noで連載していたエッセイをまとめた「ももこの宝石物語 (集英社文庫)」は、宝石の魅力にとりつかれたさくらさんが、色々な宝石を集めていくエピソード集です。

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「ちびまるこちゃん」を見ていると「宝石が好き!」なんて思いもよらないんですが、成功者らしいすごい買いっぷり!

高級宝石店に行って宝石を買うというレベルではなく、色々な国へ出向いたり採石場に行って直接バイヤーから買うというハマりようなんです。

私自身は、宝石をほとんど持っていないしアクセサリーもあまりつけません。

たまには高価なアクセサリーを身につけたい気持ちはあるんですよ。
一応年齢もそれなりになってきましたからね!

でもとにかく物を失くすことが多いので、落っことした時の絶望感を感じるのも嫌だし・・・何選んで良いのかわからないし。

それにもしそれだけお金を払うなら、眺めて美しいだけのものより、色々なことができるパソコンの方が魅力的!とか思ってしまうんですよね。

・・・でも、さくらさんのこの本を読んで、宝石にはまる気持ちが少しわかりました。

このエッセイの冒頭に出てくる、「海の色とも空の色とも違う、青に少しだけ緑をまぜたような色」のパライバ・トルマリンなんかはぜひ見てみたくなりました。

そして次に出てくるエメラルドの話・・・

これはさくらさんが母親にヒスイを買ってあげるつもりが、5月生まれの母がエメラルドを欲しがってそれを買う羽目になるんです。

さくらさんも5月生まれだそうで、そのエメラルドが欲しくなったさくらさんが

それ、おかあさんが死んだら、ちょうだいね。

母の形見にもらう物を自分が買って用意して、まだ生きてるのに予約までするなんて・・・

というくだりを読んで、「本当に人生ってわからないな」と切ない気持ちになりました。

この時、さくらさんがお母さんより先に死んでしまうなんて思いもよらなかったでしょう。

さらにさくらさんは自分のあげたブラック・オパールをブラック・パール(黒真珠)と交換しようとするんですが、その時「お葬式にも使えるよ」という会話があって、お母さんはさくらさんのお葬式でそのブラック・オパールを身につけたんだろうか、と思ってしまいました。

ちなみに私も5月生まれで、昔(当時の)カレに小さいエメラルドのついた指輪を買ってもらったことがありました。

その指輪は、別れた後に酔った勢いでどこかに捨ててしまいました。

・・・私は、やっぱりただ見て「きれいだな〜」と思うくらいがちょうど良いです。

一度手にしたら手放したくなくなる、煩悩の象徴でもある宝石。

さくらさんが世界中を旅して集めた宝石ですが、あの世には持っていけません。

亡くなる時、悔しかったのか、それとも宝石に対する興味は全く消えたのか・・・。

 

でも読んでいて泣きそうになったのが息子くんとのエピソード。

さくらさんの宝石を見て、欲しがる息子くんに「ママが死ぬ時にでもあげるからさ」とさくらさんが言うと、

なんだよ、ママが死む時じゃあ悲しいじゃないか。ママはずっと死むな。

「だから死ぬ前に宝石をくれ」という息子くんに、さくらさんは子供にとっては高価な宝石(9万円!)の指輪をあげ、母に怒られます。

でもね・・・今となっては、やっぱり生きている時にこの宝石あげて良かったよ。

おそらくさくらさんは相当の数の宝石を持っていて、それらがすべて息子さんに渡っていくと思いますが、本当に「母の死」と引き換えでは悲しいじゃないですか。

だからきっと、その指輪はさくらさんの持っている宝石の中ではすっごく安価だとは思いますが、きっと大切な思い出とともに息子さんに大事に持たれていると思います。

ちなみに、さくらさんが生前さんざん通って、一緒に色々買い付けにもいった岡村さんの宝石店のサイト「銀座・ベルエトワール」のサイトを見ると・・・

美しい宝石の輝きにうっとりしますね〜。

あぶないあぶない・・・。

宝石のイラスト、途中経過です。↓宝石は難しいですね〜。

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