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見るだけじゃない、鉱物の色々な楽しみ方を教えてくれる、本の紹介

見るだけじゃない、鉱物の色々な楽しみ方を教えてくれる、本の紹介
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先週初めて、鉱物・宝石・アクセサリーの展示販売会、ミネラルマルシェに行ったことを3回に分けて書きました。

でもそもそも、私はあまり「宝石や鉱石」には興味がありませんでした。

実は、興味を持ち出したきっかけは本だったんです。

鉱石は「見て楽しむ」だけではないということを教えてくれた本を何冊か紹介したいと思います。

(文字と画像からAmazonにリンクしてあります。)

ももこの宝石物語 (集英社文庫)

 

●お勧めの年齢層

小学校中学年〜大人

●本の中身

そんなに小さくない文字。さくらさんのイラストや、テーマになった宝石の写真がある。

●本の内容・感想

最初に宝石に興味を持つきっかけになった本です。

これについては以前感想を投稿しました。

今までダイヤモンドやサファイヤ、エメラルドなどのメジャーな宝石しか知らなかったんですが、この本で「パライバ・トルマリン」や「ブラック・オパール」などを知りました。

宝石に夢中になるっていう気持ちが、以前では全く理解できなかったんですが、この本を読んでから宝石の奥深さを少しわかった気がしましたね。

(とはいっても、我が家にはほとんど宝石はありませんが。笑)

あんなに宝石に執着していたさくらさんが若くして亡くなった今、石に比べて人の命はなんて儚いんだろうということをあらためて思います。

だからこそ、人間の命とは比べものにならないほど長く存在する、石に執着するんですかね・・・。

宝石の魅力と魔力を教えてもらいました。

世界一楽しい 遊べる鉱物図鑑

 

●お勧めの年齢層

小学校中学年〜大人

●本の中身

全部カラーで写真、イラストが多い。 文字は意外と小さいし漢字も多用されているけどルビ入りなので、小学生でも読める。

●本の内容・感想

この本は、鉱物のでき方や特徴、種類などをイラストや大きな写真で解説してあり、子供でも飽きずに読める上に内容がとても濃いので、大人も学べます。

ただ見て楽しむだけではなく、決まった形に割れたり、熱で伸びたり、紫外線で光ったりと、鉱物の不思議な性質も初めて知りました。

「鉱物で実験しよう」「人口鉱物を作ろう」「鉱物で楽器や工作を作ろう」など、夏休みの課題や自由研究にもうってつけの内容ですが、かなり奥深く技術が必要な部分もあるので、親子で取り組んだ方がいいかも・・・。

図鑑としても、実験、工作の案内としても、長く楽しめる1冊です。

鉱物レシピ 結晶づくりと遊びかた 

 

●お勧めの年齢層

中学生〜大人まで

●本の中身

全部カラーで写真が多い。 文字は小さく、漢字も多用されていてルビはあまりふられていない。

●本の内容・感想

先に紹介した「世界一楽しい 遊べる鉱物図鑑」とともにさとうかよこさんの著書です。

さとうかよこさんは鉱物の世界ではかなり有名な人らしく、小学校の先生、学習塾経営をしたのちに、ネットショップきらら舎と鉱物カフェ「cafe SAYA」を運営されています。

鉱物関連の書籍をたくさん出版されていて、美しい写真だけではなく、鉱物の詳しい解説や、実験や工作などがあり、「そういえば昔こういう実験したな・・・」と思わず遠い記憶が蘇りました。笑

高校では全く化学には興味なかったんですけどね・・・。

しかし鉱物の本には必ずと言っていいほど鉱物を形成する元素図が載っています。

たとえば蛍石(フローライト)はハロゲン化鉱物で、化学組成式はCaF2、そしてわずかに含まれる不純物で様々な色の蛍石になるそうです。

かなり詳しい鉱石の解説などがあり、読んでいて眠くなるところもありましたが(笑)、鉱石を使ってアクセサリーを作ったり、実験の様子を写真で記録していたりと、内容が多岐に渡っているので、私のように化学と縁遠かった人も楽しめると思います。

ちょっと似ている感じで、鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ鉱物のテラリウム・レシピ 水槽とガラスびんの中に作る鉱物の庭も出版されています。

 

 

宮沢賢治の元素図鑑ー作品を彩る元素と鉱物 

 

●お勧めの年齢層

高校生〜大人まで(宮沢賢治の作品を好きなら、もっと低学年でも)

●本の中身

写真は小さく文字が多い。

宮沢賢治の原作の文章が引用されていて、その中の鉱石などの説明がされている。

●本の内容・感想

宮沢賢治の童話を読んだことがある人は多いと思いますが、現実離れしたファンタジーかと思いきや、かなり化学・科学的な表現が多いのです。

この本の著者(桜井 弘)が、大学での勉強中あらためて宮沢賢治の創作が化学・科学的なことに驚きと感銘を受け、そこからあらためて読み返したのがこの本を製作するきっかけになったそう。

例えば、「銀河鉄道の夜」の中に出てくる、さそり座の火を「ルビーよりも透き通りリチウムよりも美しく、酔ったように・・」と表していたりします。

そしてこの本で、作品に出てくる元素や鉱石を解説・写真で見ると、改めて童話の世界が立体的に見えてきます。

(今じゃ電灯はほとんどLEDに変わろうとしていますが・・・)

しかし、元素を文学の表現にするなんて、考えてみれば相当変ですよね?

その当時は「なんだこりゃあ」と思われたかもしれません。

でもこの本で、作品に絡めて元素の解説を読むと、私が知っていたと思っていた「宮沢賢治の世界」は、実は入り口だけで、その先に膨大な世界が広がっているのに気がつきました。

元素についてもかなり詳しく解説されているので、化学の勉強にも役立つ本だと思います。

終わりに

私は全く化学には興味がなくて、化学式なんてテストでその時だけ覚えたくらいです。

でも偶然のきっかけで

「本」→「宝石」→「鉱物」→「元素」

とたどってきて、あらためてこの世界の不思議を感じました。

40年以上生きていて、まだまだこの世は知らないことばかりなんだな、と思います。

このイラストは、米津玄師さんの曲「フローライト」のミュージックビデオからイメージしました。

この世界がどうできてきたのか、知れば知るほど不思議。

大人になったらもう少し色々わかると思っていたのに、逆に大人になると、目の前の現実的なこと以外考えなくなって子供より吸収できないんだな・・なんて思ったり。

化学・科学に全く興味がなかった私ですが、目からうろこが落ちたような気持ちになった本でした。

 

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