前回、ありふれた病気と思っていても、時に取り返しつかないほど重篤な後遺症が残ってしまうおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の事について書きましたが、
またまたありふれているけど、厄介な病気の話です。
それは、水ぼうそう。
以前も書きましたが、我が家は姉妹が幼児期の時に、相次いで水ぼうそうにかかってしまいました。
ブログ初期の時の漫画です↓
水ぼうそうは感染力が強く、すれ違っただけでも感染する、と言われている病気です。
長女の体の水疱が治まってきた頃、次女が発症する1ヶ月コースでした。
で、治ったからもうかからない・・・と思っていたんですが!
「1回かかったから、もう大丈夫」なわけではない
ある日次女は、ひどい風邪にかかってしまい、なかなか回復しませんでした。
すると、背中に発疹のようなものが出てきたんです!
いったいなんだろうこれ?
なかなか治らないので、皮膚科につれていくと・・・
帯状疱疹ですね
えー!?
帯状疱疹の原因は、水ぼうそうのヘルペスウィルス。
治ったと思っていても、実はヘルペスウィルスは神経の中に潜んでいて、免疫が弱ってきたときに「帯状疱疹」となって現れることがあると知りました!
帯状疱疹は高年以降に現れやすいやすい病気ですが、若くても免疫機能が弱まると出てくるんですね〜。
ちなみに大人になってから水ぼうそうにかかると重症化しやすいそうです。
重症化でないとしても、子供がかかっても体中の水疱に薬を塗るのは大変だったので、面積の広い大人に水疱が現れたら、とんでもなく悲惨だと思います。
さて、仲良し夫婦の日常にいつもほっこりさせてもらっている、ブログ「oh my sweet husband!」でも、ダンナさんが帯状疱疹に悩まされていました。
我が家もそうでしたが、最初はダンナさんの発疹が帯状疱疹とはわからなかったみたいです。
まさかとっくの昔にかかった、水ぼうそうのウィルスが現れてきた、なんて思わないですよね。
この時は次女はそれほど痛がらなかったのですが、ピリピリとした痛みを伴い、神経痛の後遺症で苦しむこともあるそうです。
水ぼうそうは「1度かかって終わりというわけではない」ということを実感しました。
年齢と感染した・してない別の、水ぼうそう(ヘルペル)ウィルス対策
2014年以降に生まれた人
2014年10月から、水ぼうそうの予防接種が定期接種になったので、それ以降に生まれた子供たちは無料で予防接種が受けられています。
それ以前に生まれた人で水ぼうそうにかかったことがない人
1回の予防接種で発症を60〜80%ほど、抑えられるそう。
でも20〜40%は軽症でもかかってしまうそうで、周囲への感染予防を考えると、間隔をあけて2回の予防接種がのぞましいそうです。
我が家も、長男は2回接種しました。
もし予防接種前に、水ぼうそうにかかった人と接してしまった場合、72時間以内の予防接種で発症阻止率がかなり抑えられるとのこと!
なので、諦めないですぐ予防接種受けた方がいいですね。
前述したとおり、水ぼうそうはすごく感染力が強い病気です。
以前、ディズニーランドに行ったときに、水ぼうそうの薬を塗っている子供を連れてきている人がいてびっくりでした。
なので子供がいてもいなくても、どこでうつるかはわからないと思います。
水ぼうそうにかかったことのある50歳以上の人
帯状疱疹は50歳以上で発症する人が増えていき、70歳以上では1,000人のうち10人ほど、80歳以上は3人に1人は帯状疱疹になるとか!
でも予防接種をしておくと、帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛(PHN)などの後遺症の予防にもつながるそうですよ。
50歳以上で1回接種しておけば、その後の人生で帯状疱疹で苦しむリスクが大幅に減らせるなら、予防接種代がかかったとしてもやる価値はありますよね。
ただ、すでに帯状疱疹を発症した人は、何年かあけた方が良いという意見も目にしました。
(すでに高い免疫が得られているから)
また免疫機能に異常がある人や、免疫抑制治療を受けている人は、接種できないということです。
今は新型コロナウィルスの恐ろしさばかり報道されていますが、今世の中にはまだまだ未知のウィルスが無数に存在するそうです。
先人たちが苦労して開発したのはまだ、そこからしたらわずかではありますが、それだけ先人たちがその病気で苦しめられた証でもあるんですよね・・・。
水ぼうそうのワクチンは、一生でたった数回の接種でもとても高い効果がある。
欲を言えば、我が家の子供達も定期接種に入っていたらよかったと思いますが、(2014年から)定期接種に入ったことで、子供はもちろん、親も発症した身体中の水疱に薬を塗るという苦しみから解放されるって、本当に医療ってありがたいなと思います。