今年(2018年)2月、12歳以下でもダニアレルギーの舌下療法薬ミティキュア の保険診療が解禁されました。
そして続いて、5月にはスギ花粉症の舌下療法薬シダキュアも解禁されました。
去年から私と姉妹がミティキュア をしていましたが、今回7歳の長男もがミティキュア を服用し始めました。
以下は、私が感じた子供が舌下療法を始めるメリットです。
小児のうちにアレルギーの根本を解決できる(かもしれない)
ダニアレルギー(ハウスダストも含む)の場合、そこから鼻炎、喘息、アトピーなど色々な症状も引き起こされたりします。
姉妹は通年鼻炎とアトピー、長男は通年鼻炎と喘息(食物アレルギーも)があります。
この症状で小さいうちから肌の乾燥やかゆみ、少しの怪我でとびひになりやすかったり、喘息や鼻炎はいうまでもなく子供は苦しみます。
そしてそのたびに看病したり病院(小児科、皮膚科、耳鼻科、救急)を探して連れて行ったり、投薬や薬の塗布・・・親の負担もアレルギーのない子供の育児に比べたら相当なものです。
その治療は大体、症状を一時的に抑える方法ですが、そもそもの原因の一つを根本からなくせたらその方が良いと思いませんか?
以前の投稿にも書きましたが、口呼吸は本当に「万病の元」なんです!
ただ、舌下療法は100%の根治が保証されているわけではなく、1割は効果があまり感じられないというデータも出ているそうです。
とはいえ我が家は家族で始めているので、全体で見れば確実にメリットがあるはずと信じています。
治療期間は最低3年以上!習い事や勉強が忙しくなる前に。
舌下療法は毎日、最低3年以上(推奨は5年)続けないとちゃんと効果が持続しないと言われています。
そして初回は2週間の処方、その後は1ヶ月ごとの通院・処方となります。
全体的に中学生くらいになると塾や部活、学校行事などで子供も忙しくなるんですが、その中で1ヶ月に1回の通院でもけっこう厳しいんですよね。
うちは長女と次女は中学生ですので、やっぱり皆が予定が合う日はかなり限られています。
おまけに長女は受験生ですからね・・・。
それを考えると、舌下療法も小学生のうちに終わっていたらだいぶ楽だったな〜と思います。
まあその時は舌下療法が一般になかったので仕方ありませんが。
スギ花粉症だって、1年のうちの3ヶ月くらい悩まされるとして、10年で30ヶ月ですからね・・・。
その間の不調がなくなったら全然違います。
我が家の場合、出会った時から旦那がけっこうひどいスギ花粉症なので、暖かくなってきて外へ出かけたいなと思っても、外にでかけられず、せっかくいい気候なのに・・・と思ってました。
もう出会ってから20年間、ずーっとです。笑
受験シーズンでインフルエンザの心配はよくされますけど、スギ花粉症のせいで薬を飲んだら眠くなってしまって本来の実力を発揮できないかも?
子供の方がアレルギー反応が強く出るので、早めに始める価値はあると思います。
子供の方が費用負担が少ない!
以前の投稿にも書きましたが、舌下療法は最低3年以上続けないといけません。
保険診療ですが、大人の場合トータルするとけっこうな額になるんですよね。
でも、子供の場合だと住んでいる自治体にもよりますが、無料や低負担ですむことが多いんです。
もし効果がなかった場合でも、低負担ならしょうがないとも思えるし、効果があったらこの先子供にとってずいぶん生活が楽になると思います。
私も自分がダニ・ハウスダストアレルギーなので子供の頃から鼻づまりには相当悩まされてきました。
私の場合、妊娠中に特に鼻づまりがひどくなって、年中酸欠みたいな状態でした。(ちなみに舌下療法は妊娠中から始めることはできません。)
子供が小さいうちに習い事をさせるのも良いですが、習い事は正直やっただけためになるというわけでもなかったかな・・と思うんですよね。
うちも長女が小さいうちから色々な習い事(英語、新体操、音楽教育、進研ゼミ)などもやらせていましたが、はっきり効果を感じられて「やってよかった」と実感したのはダントツに矯正治療。
長女は矯正治療を小学生4年生に始め、今は半年に1回の通院だけでもうすぐ完了します。
あとは・・・無駄になったとは思いませんが、かけた費用と時間分の成果は残念ながら感じられませんでした。
そんな経験から、やっぱり健康へのケアは生きていく上で確実にためになる、と実感しました。
(もちろん、私が信じているのは科学的・医療的な根拠に基づいたもののみです。)
ましてや呼吸は生きている間ずーっとしてるわけですから。
とはいえ、舌下療法できないこともある
アレルギー血液検査でアレルギー反応が陰性
ミティキュア 、シダトレン、シダキュアを始める前に血液検査でダニや杉花粉にアレルギー陽性の数値がないと始められません。
喘息症状が出ている
喘息の症状が出ている時は舌下療法を始められません。
また、食物アレルギーで経口負荷療法など行っている場合も、お医者さんと相談になると思います。
我が家の場合は、どちらも今はだいぶ落ち着いているので舌下療法を開始できました。
持病があって薬を飲んでいる
薬の種類によっては舌下療法を始められないこともあるようです。妊娠中もできません。
近くの病院で行なっていない
舌下療法は施行するお医者さんも舌下免疫療法講習会を受講したりテストに合格する必要があるらしく、まだそんなに多くの病院で行なっているというわけではないようです。
3年以上通うとしたら、遠くの病院だとけっこう大変ですよね。
長男の場合ですが、病気や喘息予防薬は小児科、食物アレルギーは国立病院、舌下療法はアレルギー内科、と3箇所通うことになってしまいました。
長男も2018年から解禁になったシダキュアを始めました。
その様子はこちらから↓