エピペンというのはアナフィラキシーがあらわれたときに使用するもので、症状の進行を一時的に緩和するアドレナリン自己注射薬です。
エピペンは体重15キロから使うことができるのですが、長男はずっといざという時の対応に飲み薬(クラリチン)だけ用意していました。
しかしやはりエピペンについても考えた方が良いんじゃないか・・・と思うことがありました。
学校でアナフィラキシー症状が起きた時の学校の対応に驚いた
先日長女のクラスで、クラスメイトの男子が激しい運動のあと入った教室で、アナフィラキシー状態になったことを書きました。
先生はすぐに救急車を呼び、幸いその生徒も大事には至らず今は元気に登校しているそうなんですが、呼吸困難などの症状の場合、命にもかかわる状態だったと思います。
本来、アナフィラキシー状態になったらエピペンを本人か先生が注射して救急車を呼んだ方がいいのですが、その対応はなかったようで、実は綱渡りだったかもしれません。
中学校にはエピペンなどおいていなかったの?と思いました。
それで思い出したのが2012年に起きた、アレルゲン物質の入った給食を食べてアナフィラキシー状態になり死亡した小学5年生の女の子の事故です。
食物アレルギー持ちだった少女は、いつもは対応食を食べていましたが、おかわりした給食にアレルゲンが入っていました。
しかし少女はエピペンを所持していました。
アナフィラキシー症状になった時、先生はその生徒に「(エピペンを)打っていいか?」と聞いたんですが、生徒が「違う、打たないで」と言い、結局そのまま亡くなってしまいました。
食物アレルギー対応をしていたにも関わらず(おかわりで)アレルゲンの食物を摂取し、エピペンを所持していたにも関わらず死亡、という取り返しのつかないことになってしまったので、やはり一人一人が対応を考えないといけないと思います。
うちは長男が食物アレルギー持ちで、血液検査や負荷試験の結果、ピーナッツ、くるみ、魚卵にアレルギー症状が出ることがわかっています。
しかしこの品目は給食に出ることがないということなので、普通の給食を食べています。
負荷試験の後家でも(規定の量を)定期的に摂取してることもあり、ここ3年ほどはアナフィラキシー状態にはなっていません。
血液検査でも数値が下がってきました。
喘息の症状も最近は出ることなく、今は以前ほどアレルギーを意識しないで暮らしています。
とはいえ、喘息予防薬「シングレア」と吸入薬「フルタイド」、また今の季節はそのほかの鼻づまりの薬も飲んでいます。
だからこそアレルギーの症状が現れていないのかもしれません。
長女のクラスでアナフィラキシー状態になった生徒の話を聞いて、長男も何かの要因が重なった時に、同じような症状が起きる可能性が起きるかも?
そして先月、食物アレルギーでずっと診ていただいている国立病院での診察(といっても本人はいなくて親だけ経過報告)に行った時に、エピペンについて聞いてみました。
エピペンを処方してもらうには、使い方の研修に参加しなくていけないそうで、その研修の予約をしました。
エピペンを使った方がいい症状
アレルギー症状の重症度評価と対処法が書いたカードをもらいましたので、載せておきます。
「重症」の判断としては、
- 繰り返し吐き続ける
- 強い腹痛が続く
- 喉・胸が締め付けられる
- 呼吸困難になる
- 強い咳き込み
- 唇・爪が白くなる
- 意識がもうろうとしている
- 脈が不規則・測れない
こういう症状の時は、迷わずエピペンを使い、救急車を呼びましょう。
次回はエピペンの研修と使い方について書こうと思います。
今までの長男、食物アレルギーの経過↓